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【施設を出るということ】


この施設の男性の棟は、ベットの数が足りず、
ベットがずらっと並ぶ病室で
床に眠ったり、50人ぐらいのかたは、
棟の外の屋根だけはある場所で眠っています。

アディスは標高が高く、
日中の強い日差しがなくなると
夜は一気に冷えるため、
みんなからだを寄せ合って眠っています。
 
それでもここには、
寒さをしのぐ毛布も、
あと食料も豪華ではないけど1日三食あります。
 
ディスチャージ(退院)してしまうと、
また路上生活に戻るだけの人がほとんどです。
 
女性の病棟は、
1つの小さなベットを2人で使ったり、
床で眠ったりしてみんな生活しています。
 
メロンという13歳ぐらいの女の子が、

「私今日、ディスチャージ(退院)するの。
チャラカ色々ありがとうね。バイバイ。」
っていってきました。


メロンは、HIVポジティブだったけど、
まだ発症前でした。

「メロン、家族はいるの?お友達は?
眠るところはあるの?
ここにもう少しだけでもいいからいたらどうかな?」
ってきくと、

「誰もいないけど、 仕事に戻りたいの。」
っていいます。
 
彼女の仕事もやっぱり体を売ることでした。
 
何度も何度も、聞く私にメロンは、最後に

「チャラカー心配しないで。
これがね、私の人生だから。」っていいました。

なんにもしてあげれない自分に呆然としました。
13歳の女の子が 「自分の人生だから。」って
つぶやいたことが なんだかすごく悲しくてたまりませんでした。

 
人はなんのために生きていくのかって考えると、
苦難を乗り越えていくために生きていくんだと思う。 

って本にかいてあったのを思い出しました。

でもここにいる子達は
乗り越えていかなくてもいい苦難を、
一生懸命乗り越えている気がしてなりません。








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