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【第四回】
2人は目の前に差し出された封筒の中身を見た。
中には10枚の写真が入っていた。
2人が10枚の写真を見終わったところで見慣れない男の一人が言った。
「写真を見て、どう思う?」
「どう思うって、なぁ、土方。黒いマントに身を包んだ骸骨が宙に浮いてる写真としか・・・」
10枚の写真には共通点があった。
全ての写真に写っているのが倒れた人間の近くにうっすらと移る苦しんだ顔をした人影のようなもの。
黒いマントを頭まで羽織り、顔は骸骨、骨の手には人影を掴み、もう片方の手には大きな黒い大鎌を肩に掛けて、宙に浮かんでる異様な姿が映っていた。
土方はこの質問を無視するかのようにもう一度写真を見直していた。
【この骸骨野郎をスクリームにでてくる骸骨コスチュームを思い浮かべてみて。想像力豊かな人は色々とイメージしてみてください。】
10枚全てが骸骨の顔を向けているわけではなく、中には背中だけという写真もあった。
共通点は大鎌、苦しんで掴まれてる人影はどの写真にも写っていた。
全て都内の写真で、3箇所の固定カメラが捕らえた写真だった。状況は色々、倒れた人の近くにいる通行人は異様な姿をしてる存在には気付いておらず、倒れたものを気遣う人、後ろで倒れたことに気付かずに横断歩道待ちしている人、再会を喜び合うカップル、等、日常的な風景の写真の中に異様な姿。
加藤は土方を気にするように横目で見て、
「この写真を見て、どうせい、ゆうんすか? 合成か何かとちゃいますの?」
「この写真は調べたが・・・合成ではない。それとだ、今、話題の突然死を知っているな? この10人の死因は全て話題の突然死という事になっている。」
「・・・・・、合成じゃない、突然死、これ捕まえ・・・・えっ?」
「信じられないのはわかる。10月の第4週の土曜日までに調書を持って来て欲しい。」
と言い、2人の男は部屋を出て行った。
続けて、土方、加藤の上司が言った。
「成果は期待してない。土方、お前のお決まりのヤツで調査して欲しいというだけの話だ。それと期限まで署に顔出さなくていいからな。好きなようにやって来い」
「あの2人、何者ですの?それと最近流行ってた、漫画ですやん。名探偵はででこんでしょうね?」
「漫画、名探偵? あの二人に関しては正直、俺もよくわからん」
・・・・・・・・。
2人は会議室を出て、車に乗り込んだ。
土方はぽいっと後部座席に写真の入った封筒を投げ、助手席を後部座席まで倒してため息をついた。
エンジンをかけると加藤は言った。
「何処に行く?」
「海だな、伊豆に行こう・・・・・やっぱり、ナシだ。今日は美樹と飯に行く約束をしてた」
「えっ? 美樹ちゃんといつの間に・・・土方、お前やるやないかー」
「お前も来いよ。指人形のお礼を言えよ」
「ええんか? お邪魔じゃないんか?」
「ああ、来いよ。」
「やったー、それまでは?」
「適当なところに停めて昼寝だ。今日はくだらねー仕事を任されて疲れた」
「おっしゃ。行こか」
加藤は車を発進させた。
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